妻がアスペルガーかもしれない夫の海外生活日記。

妻との過去の出来事や日々の出来事を記していきます。

話の意図を理解してもらえない話

こんにちは。

今回は、生活をする上で一番つらいと感じてしまう、苛立ってしまうことです。

 

一般的に、「アスペルガー」や「ASD」でインターネット検索すると、「相手の発言の真意を察するのが苦手、言葉の通り受け取る」といった内容のことが書かれていることが多いと感じます。

相手の気持ちを察するのは極端に苦手ですが、妻の場合、発言の内容から論理的に考え、相手がどう考えているかを推測することはできるようです。この「相手の発言から、相手が何を考えているか推測する」というプロセスが発生するため、話している内容がワンテンポ遅れます。

また、人の名前を覚えることが苦手なため、会話の中で登場する人物が増えると、「誰が何をして何を考えているのか」が全く追えなくなってしまいます。

 

私「今日、AさんとBさんと話していて、Bさんに褒められて嬉しかったんだ。」

妻「AさんとBさんって誰?話していたのはAさんとBさんじゃないの?なぜ(私)が嬉しいの?」

 

私はただ「褒められたことが嬉しかった」と伝えたかっただけなのですが、知らない人の名前が出てくる(過去の会話の中では登場しているが記憶していない)、嬉しかったと感じた人の主語が省略された、AさんとBさんが話していたことだけを受け取ったため、私の言いたかったことが伝わりません。

今回の件にあっても、私が考え込んでしまっているときにこう言われました。

 

私「私が一緒にいる必要はないのか?(”ずっと一緒にいる理由がなくなった”と言われたことに対して)」

妻「なぜその考えに至るか理解できない。一緒にいたくないなら緑の紙を準備している。」

 

一緒にいる、とは「物理的にそばにいる」ではなく、「夫婦として共にいる」というつもりで言葉を選んだと思います。

しかし、あくまで「一緒にいたくないのか」という問いに対して事実を回答したにすぎず、私が”一緒にいる”という言葉をどのように解釈したかについて、考えが及んでいないのだと思います。

 

あくまで極端な例ですが、会話の端々に「誰が」「いつ」「どのように」をそれぞれ明確にしないと、うまく伝わりません。

私の話がわかりにくい、主語を省略しすぎてしまっているのかと思っていましたが、他人と話した内容と同じように妻に話すと伝わらないことが多いため、妻との会話には特に気を遣うようになっていました。

ちゃんと説明しようと意識して話しているときは問題ないのですが、ふと何気なく話した内容に対して執拗に質問されると、会話が成り立たないことに苛立ってしまいます。

 

こればかりは、その性質を理解して会話を心がけるしかありません。相手が理解しやすいように言葉を選び、誤解が生まれないようにするしかないと思っています。

職場での会話や友人との会話で「話すのが楽だ」と感じてしまうのは、致し方ないことだと思う他にありません。