妻がアスペルガーかもしれない夫の海外生活日記。

妻との過去の出来事や日々の出来事を記していきます。

帰国前の思い込み

こんにちは。

今回は、最近あったエピソードについてです。

 

妻が日本へ帰国する直前、荷造りをしていたときの出来事でした。

飛行機に搭乗する場合、機内への液体物の持ち込みは特定の条件を除いて禁止されており、ペットボトル飲料等を保安検査場外から持ち込むことはできません。

過去に私自身が海外へ渡航した際、また最初に渡米する際も何度も確認したはずですが、彼女はなぜか「お土産なら持ち込んでもよい」と解釈し、手荷物へお土産の酒類や清涼飲料をパッキングしようとしていました。

これらがあった場合、当然ながら保安検査場で廃棄させられてしまうため、機内には持ち込めないことを説明しましたが、聞く耳を持ちません。

昔から頑固なところがあり、自分の思ったことが正しいと思い込む節があるとは感じていましたが、公に明記されているにもかかわらず、それを独自に解釈してしまうことに少なからず衝撃を受け、苛立ちを覚えました。

航空会社のHPにある説明書きを見せ、ようやく受け入れてもらえましたが、納得はしていないようでした。

 

このケースの場合、保安検査場を出てから購入した「免税店等で購入したもの(”お土産”と解釈)」と「外部から持ち込んだもの」の区別がついておらず、「液体(お土産)を、保安検査場を通過したあとにも所持している」ことにフォーカスしてしまい、「お土産なら持ち込んでもよい」という結論に至ってしまったのだと推測しています。

「液体を持ち込んではいけない理由=外部からの危険物の持ち込みリスクを低減する」という、背景にある前提条件が理解できず、「液体を持ち込んではいけない」という事柄のみを文字通りにしか受け取っていなかったことも、誤解を生んだ要因だと思います。

 

今にして考えれば、ただ「頑固」という性格で表してしまえるものではなく、「背景や前提条件を理解していない・理解できない」のだとすると、筋が通ってしまう振る舞いが多くあったように思います。

考え方の問題ではなく、生物学的な問題だとすれば、それらを許容して相手が生活しやすい環境を作ることが必要…と思ってはいるものの、やはり理解してもらえずにすれ違ってしまうのは、どうしてもつらく感じてしまいます。